代表取締役社長 大橋 聡司
当社は、78年の社歴を刻んでまいりましたが、これもひとえに長年にわたってご支援いただいたお客様、お取引先様をはじめ、社業の発展に粉骨砕身の努力をしてきた先人のおかげであり、心より感謝申し上げます。
当社は昭和21年に日本電力株式会社の技術者であった大橋賢治により大橋組として創業、昭和29年には大橋賢治と富山県の土木技師だった高島一郎氏が中心となり大高建設株式会社が設立されました。以来、大きな仕事を高度な技術力を駆使して成し遂げ、社会資本整備の一翼を担っていくという起業理念のもと、黒部川水系を主たる舞台として電源開発、砂防、河川護岸、道路工事等に従事してまいりました。
大高建設の名前の由来は、大橋と高島のそれぞれの頭文字をとって名付けたものですが、先述した起業理念の思いも込められておりました。今日までこの起業理念がチャレンジ精神を貴ぶ社風として連綿と受け継がれ、お陰様で県下でも有数の建設会社として発展してくることができました。
当社の主たる事業エリアであった黒部川では、豪雨災害がたびたび発生し、その際の災害復旧では常に大きな働きをして、「土木の大高」「黒部川に大高あり」と存在感を示してきました。平成の時代に入ってからは、土木工事の他に建築工事、法面保護工事等でも実績を上げていき、地場ゼネコンとして業容を拡大してきました。さらには環境保全技術、再生可能エネルギー関連技術の研究開発、VRやメタバース等最先端技術の建設分野への展開を行い、社会の期待に応えるべく企業を成長させてまいりました。
ただ付言すると、当社において最も大切にしていることは「安全」であり、いろんな技術も「安全に施工する会社」というベースがあって初めて提供できるものと考えております。お陰様で、令和元年に建設業労働災害防止協会より中小規模建設事業場向けニューコスモス「コンパクトコスモス」の全国第1号の認定を受けました。安全には特効薬はなく、日々の積み重ねであり、今後とも安全を最優先する企業として不断の努力を続けてまいります。
また、大高グループとして発展を期すべく、平成22年に伊藤建設株式会社、平成25年に三和ボーリング株式会社、平成28年にミラテック株式会社をそれぞれ子会社化し、シナジー効果を活かした新たな成長戦略を描いています。平成30年にはミャンマーに現地法人OTAKA MYANMAR Co.,Ltd.を設立して、グローバルに貢献する事業も展開しています。令和6年には黒部市から委託を受け、宇奈月温泉にある2つの温泉施設の管理運営を行う指定管理者として、地元に根差す企業として地域貢献を行います。
さらに中小建設業のトップランナーとして建設産業の未来を照らすことも当社の使命とし、SDGsを経営の羅針盤として組み込み、世界共通の社会的課題の解決にも寄与してまいります。
当社は社会により高い価値を提供する建設会社として、これまでの歴史で蓄積されてきた技術力と経営基盤でもって、さらなる発展のため全社一丸となって努力してまいる所存です。これまで当社をご支援してくださいましたみなさまに重ねて御礼を申し上げますと共に、今後ともなお一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
企業理念