大高建設、仮想空間を活用した除雪オペレーター育成用シミュレーターを開発

~ VR技術を駆使し、安全かつ効果的な除雪作業訓練を実現 ~

大高建設株式会社(本社:黒部市宇奈月温泉、代表取締役社長:大橋 聡司)は、仮想現実(VR)技術を活用した除雪作業オペレーター向けシミュレーターを新たに開発いたしました。本システムは、橋梁上での除雪作業など、天候や作業時間帯に左右される実務経験を、リアルな仮想空間で繰り返し安全に行うことを可能とします。将来的な地域建設業の除雪オペレーター不足への課題解決に向けた普及展開を図ってまいります。
【開発の背景】
豪雪地帯や降雪頻度の高いエリアでは、道路や橋梁の除雪作業が交通インフラ維持の要となっています。しかし、作業現場は高所や悪天候下、限られた時間帯での作業が要求されるため、オペレーターには豊富な経験と高度な技能が求められます。一方で、実際の現場で訓練を行う際には、安全対策や時間・コストの確保が課題となることも少なくありません。
【シミュレーターの特長】
1. 高精細なVR環境構築:橋梁をモデルにしたリアルな3D空間で、除雪車両の操作や作業手順を忠実に再現。天候条件、視界不良、路面状況の変化なども再現しました。
2. 安全・効率的な訓練:実務さながらの臨場感と緊張感を体験できる一方で、実地訓練に伴う安全リスクや交通規制の手間を削減。短時間で集中的な技能向上が見込めます。
3. 多角的な教育支援:VR内での操作ログを活用し、オペレーターごとに課題点や改善策を可視化。計画的な人材育成と技能継承の可能性を見据えた開発となっています。

【伸縮装置メーカー、クリテック工業様 との協業】
本シミュレーター開発でのこだわりとして、除雪オペレーターからよく上がる「橋梁部の伸縮装置を除雪する際に特に神経を使う」という実務上の課題がありました。現場では、伸縮装置に除雪車のショベルが当たると装置が損傷したり、車両が急停止してオペレーターが負傷する恐れもあることから、これらの危険を仮想空間内で再現・回避する仕組みが求められました。そこで、SNSを積極活用していた伸縮装置メーカー・株式会社クリテック工業様(本社:東京都港区、代表取締役社長:若林 勇二)より、伸縮装置の画像提供を受け、伸縮装置部位の監修を受けることで外観再現精度を高め、仮想空間上での除雪訓練環境に一定のリアリティーを付与しました。これにより、仮想空間上での橋梁除雪訓練を高度化し、技能継承や安全性向上への新たな一歩を踏み出しています。

【今後の展開】
本シミュレーターは一部事業者及び、採用・広報活動を通して展開し、そのフィードバックをもとに機能改善・拡張を進めてまいります。将来的には、地域建設業におけるインフラ維持管理業界全体のDX促進および人材育成に貢献することを目指します。
大高建設は、社会インフラの維持管理に欠かせない技術と人材育成を支援することで、地域の安全と安心を守り続けてまいります。今後も新たな価値の創出に挑戦し、持続可能な社会の発展に寄与していく所存です。

【本件に関するお問い合わせ先】
大高建設株式会社 フロンティア事業本部 DX事業部
担当:山本
TEL:0765-62-1106
E-mail:yamamoto@o-taka.co.jp

▼ 除雪シミュレーター操縦状況

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